アフリカ大陸北部に広がる広大な砂漠。誰もが知っているサハラ砂漠です。
世界最大の砂漠として知られ、その面積はなんと1,000万㎢もあり、アフリカ大陸の約三分の一を占めています。
この数字だけ見ても、なんか大きさがわかりにくいですよね、、、。
少しイメージしやすく言うと、この面積はアメリカ合衆国とほぼ同じ面積なんだとか(ちなみに日本の面積は約38万㎢)。
砂漠といえば昼と夜の気温差が激しいという点からだけでも「過酷な環境」というイメージですよね。しかし、サハラ砂漠の南に位置するニジェールという国には、「青の民族」という依命を持つ「トゥアレグ(Tuareg)族」という民族が存在し、彼らはサハラ砂漠に暮らしています。
トゥアレグ族はニジェールに存在すると言いましたが、実際にはマリ、アルジェリア、ブルキナファソ、リビアなど、サハラ砂漠にあるいくつかの国をまたいで存在しています。
しかし、その中でも最もトゥアレグの人数が多いのが、ニジェールだと言われています。
トゥアレグ族は遊牧民です。「青の民族」と呼ばれる所以は、民族の独特の衣装にあります。
先日テレビ番組「クレイジージャーニー」でヨシダナギさんが交流していた民族ですね。

深い青の衣装を身にまとったトゥアレグ族。砂漠とのコントラストのせいで、余計にその色が映えています。
とても鮮やかな衣装ですよね。このような鮮やかな衣装なので、身にまとっているのは女性なのかな?と思いきや、この青い衣装を身にまとっているのは男性なんですね。

トゥアレグ族では女性ではなく、男性が全身を青い衣装、顔を青いターバンで覆うなど、独自の文化を発達させています。
独特なのは衣装だけではなく、言語もトゥアレグ語と呼ばれる唯一独自の文字を持っているようです。
——————————以下、TBSテレビ「クレイジージャーニー」の番組内で放送されていた内容です。——————————
◼トゥアレグ族訪問1日目
トゥアレグ族のもとを訪れた、ヨシダナギさん率いるクレイジージャーニー御一行。
青い衣装を身にまとった男性たちに迎えられ、ラクダに乗ってい彼らの集落まで移動することに。
その際、トゥアレグ族の男性はヨシダナさんをラクダに乗るように言い、自分は歩くと言います。
民族の男性は、とてもレディーファーストなようです。
ラクダに乗って何も無い砂漠をあるくことなんと4時間半、、、。
ようやく彼らの集落に到着します。彼らはその集落に暮らし始めて3年目で、集落まで案内してくれた男性(アイサさん)の親戚の8家族、約50人がテントを張って生活しているようでした。
深い青色をした衣装を身にまとった民族。集落の女性も青色をした衣装を身にまとっているのかと思いきや、集落につくと街の女性は青い服は着ておらず、緑や白や黒っぽい色など、鮮やかな青以外の色を使った衣装を身にまとっていました。女性は青色の衣装を身につけず、青い色の衣装を身にまとうのは男性に限られるようです(集落の長老のみが青色以外の服を着ることを許されているようでした)。
また、集落の女性の中には目だけ出している女性が多い中、わずかに顔を全て出している女性がいました。
トゥアレグ族はイスラム教徒です。イスラム教徒といえば、女性は顔を多い隠す姿というイメージがあると思います。イスラム教徒であれば、結婚した女性の場合は目だけがでるように顔を衣装で多い隠すというのが一般的です。
しかし、独特の文化をもつトゥアレグ族はその点においても事情が異なります。
女性は結婚した場合、逆に顔を全面に出します。代わりに、男性が目以外の場所を青い衣装で覆い隠すのだそうです。
この文化からも分かるように、トゥアレグ族では女性の方が立場が強いんですね。笑
(その後も皆で移動しているときに、ゆっくり歩いている女性がいるのでヨシダナギに「急かさないようにゆっくり歩いてあげて」と声をかけるなど、めちゃくちゃ紳士的なのか、ただ女性の方が立場が強いだけなのか分からないシーンがありました。笑)
移動した先に、アイサさんの家族が待っていました。家族に挨拶をして早々、ヨシダナギさんはアイサさんのお母さんに手を引っ張られて、徐にアイサさんの大家族が居る場所に男性と女性に別れて座るように指示されます。
いったいこれから何が始まるのか、、、と思いきや、何もはじまらない。
実はこれ、トゥアレグ族の挨拶の仕方なのだとか。
お客さんを自分たちの空間に招いて、同じように座る。それが、トゥアレグ族の丁寧な挨拶の仕方なのだとか。
座って居る間、全く会話はありません。会話どころか、顔も見合わせず、皆同じ方向を向いています。
少し不思議な光景ですが、その光景から独特な文化を生み出して居るトゥアレグ族を感じることができました。
◼トゥアレグ族訪問2日目
この日はトゥアレグ族の生活に触れるということで、まずはアイサさんの家を見せてもらいました。
アイサさんの家はとてもシンプルで、雨が降る日が少ないからか、部屋の大部分が屋根なしという状態でした。アイサさんの家のすぐ近くには、集落の人が共同で使うキッチンもありました。
そして、この日はパーティーを開くのだとか。実は1日目、ヨシダナギさんを迎えていたアイサさんたちは放牧に出ていた最中だったそうで、2日目のこの日はその男性陣を労うのだそう。
パーティー会場へ向かう一行。少し拓けた会場につくと、そこにヤギを連れたトゥアレグ族の男性が現れます、、、。
「嫌な予感しかしない、、、。」と呟くディレクター。
「アイサ、なにするの?」とヨシダナギさんが尋ねると、「パーティーの準備だよ。」と呟くアイサさん。
しばらくして、
「潰すって。」と呟くヨシダナギさん。
(後ほど追記予定・・・)