ベネズエラ

カラカス

殺人事件発生率世界3位(※)ベネズエラ。

世界でもかなり治安の悪い国として有名です(なんとなく、南米の国は全体的に治安が悪いイメージ、、、)。

そもそもベネズエラではなぜ治安が悪いのでしょうか?

原因はさまざまだとは思いますが、主に経済状況の悪化により失業者や貧困者が多く生まれてしまったからのようです。

ではなぜ、経済状況は悪化したのか?

その一つ目の理由に、ベネズエラが唯一の経済的資源である「石油」に長きにわたって依存し続けてしまったことがあります。

1960~19770年代の石油ブームの際に、ベネズエラ政府は積極的に石油以外の事業に投資を行いましたが、国内の産業は生産的な産業を生み出すことができませんでした。石油で稼いだ資金を使って、なんでも輸入に頼ってしまったのです。

そして石油が次第に採れなくなってしまうと、自ずと輸入にあてる元手が小さくなってしまい、経済状況の悪化に追い込まれました、、、。

そんな状況にあるベネズエラの首都、カラカス。

ここ首都カラカスも、旅行で立ち入るのはなるべく避けた方がいいようです。

石油マネーによってお金もちになる人もいる一方で、それにあやかれない人も当然生まれてしまいます。首都カラカスでは、街並みだけを見ても貧富の差が顕著に現れています。

出典:https://www.swissinfo.ch

人口10万人あたり、約120人が殺人で命を落としています、、、。

これは、正解でもダントツのナンバー1の数字です。そのほとんどは麻薬取引に関連して発生しているのだそう。

外務省のページだけみるとそれほど危険でもないように見えますが、旅行者が襲われるという話もよくあるそうです。

街のレストランなど、どの施設にも有刺鉄線が張り巡らされています。

子ども向けの公園にすら張り巡らされている始末。

ベネズエラの大使館にあるパンフレットにも、「襲われたら命を第一に考えて、抵抗するな」とかかれているようです。どんなに気をつけても、襲われるときは襲われますもんね。その時は諦めるのが良さそうです。無駄に抵抗すると命を落としかねません。

また両替に関して、ベネズエラでは外貨両替が規制されている関係で「闇両替」ができることが有名です。物価が安いイメージのベネズエラですが、それは闇両替が存在しているから。

ATMなどで両替すると大損をするそうです。ATMでの公式のレートに対して、闇両替のレートは100倍近くにもなるらしいです。最近ではホテルなどの宿でも闇レートで両替をしてくれるのだとか。

しかし闇といっても、公式レートなんかで両替をしてしまっては、とてもお高い国になってしますそうです。例えば、闇レートで両替したお金を使って朝ごはんを食べると200円程度ですむところが、公式レートだと20,000円、、、。そんなのよほどのお金持ちじゃないと払ってられないですよね。

それにカラカスではATMでお金を降ろした直後の強盗も多発しています。

こんな現実があることから、カラカスでも市民、旅行客誰もが闇両替を基本としています。もはや、闇両替が「常識」なんです。

しかし、「闇」という扱いであるからこそ、警察なんぞに見つかったら面倒なことになります。

首都カラカスでは、市民と両替した直後に警察に声をかけられ、闇両替をしたことを咎められて全額没収、なんてことも起きています。

ここまでだけでも、かなりの無法地帯、犯罪の温床になってしまっていることがお分りだと思います。

出典:http://www.m-x.com.mx

ベネズエラにはギアナ高原など、魅力的な観光地があります。

ベネズエラに限らず、南米全土に魅力的な場所は無数に存在しています。

そのような魅力的な場所を追い求めて旅をしているうちに、気づいたら危険な場所に足を踏み入れてしますということもあるかもしれません。

なるべく危険な場所は把握しておいて、避けて通過するようにするか、万全の対策を考えてから足を踏み入れて行けるようにしていきたいですね。

ちなみに現在、ベネズエラはビットコインのような仮想通貨「ペトロ」を発行しようとしています。

国として仮想通貨を発行するというのは世界でも初の試み。これが現状を少しでも改善する打開策となれば良いのですが、、、。