スイス

シュタイン・アム・ライン

チューリッヒの北、ドイツとの国境付近に位置するライン川沿いの小さな町シュタイン・アム・ライン。
シュタイン・アム・ラインとは、ドイツ語で「ライン川の石」という意味です。

「石」が転じて「宝石」と呼ばれるほど、美しい街並みをもつ街として知られています。



町をざっと見るだけなら1時間もあれば十分なこの街。

チューリッヒから日帰りで観光するのにオススメです。

シュタイン・アム・ラインは、もとは小さな漁村でした。しかし、修道院がこの地に建てられたことがきっかけで街が発展したそうです。

出典:http://haizisan.sakura.ne.jp/

◾️旧市街

シュタイン・アム・ラインの鉄道駅から橋を渡るとすぐに街の旧市街地に行くことができます。

ここでは、16~18世紀に家々の壁に描かれた見事なフレスコ画に圧倒されることでしょう。

出典:http://haizisan.sakura.ne.jp/

中世の富の象徴である出窓を張り出した家も目に付きます。

出典:http://haizisan.sakura.ne.jp/

当時、財力のある家は競い合うように出窓のある家を建てたそうです。これについては、近郊のシャフハウゼンやザンクトガレンなどの町でも出窓のある家々を目にすることができます。

数あるフレスコ画の中でも必見は、ホテル・アドラーのファサードに描かれた壁絵です。スイスの画家、絵本作家としても知られるアロイス・カリジェの手によって描かれたそうです。

出典:https://4travel.jp

◾️市壁とライン川

町全体を取り囲む壁(市壁)も、中世の姿そのままに残されています。近郊の高台にあるホーエンクリンゲン城まで足を伸ばせば、市壁の全体を一望することができます。

出典:http://hgaklounm.blog.fc2.com
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お城にあるレストランからは、街の周囲に広がるライン川と田園風景を見ることができます。

出典:http://swissjoho.com

シュタイン・アム・ラインは、初代「ワッカー賞」受賞の町としても有名です。「ワッカー賞」とは、街並みと景観を守る町や村に寄与される賞で、1972年から毎年スイス国内の町が一ヶ所選ばれるというものです。中世からの街並みが見ごとに残される町は、スイスの中でも筆頭と言えるでしょう。

中世の町並みを堪能した後は、船に乗ってシャフハウゼンの町まで足を伸ばしても良いでしょう。左岸はスイス、右岸はドイツの、のどかな景観を船上から楽しむことができます。

アクセス


シュタイン・アム・ラインへは鉄道で行くか、船で向かうことになります。
鉄道の場合、チューリッヒから約1時間15分。ヴィンタートゥールまたはシャフハウゼンで乗換えます。

船の場合はシャフハウゼンからライン川を遡ることになります。こちらは所要約2時間ほどです。