キューバの北岸から約4.8km離れた街、レメディオス。
首都ハバナからはバスで4時間、キューバの中央にある街サンタクララからは約50分でアクセスすることができます。

直径約1kmほどしかないこの街で有名なのが、クリスマスイヴに行われる「Las Parrandas(ラス・パランダス)」というお祭りです。
Las Parrandasはカリブ海で最大かつ500年以上続く伝統的な祭典で、ここレメディオスがその発祥の地とされています。
Las Parrandasの意味は「どんちゃん騒ぎ」。

クリスマスイヴの日、街の中心では、昼間にも関わらずたくさんの人が集まっています。
集まっているとはいえ、特にショーが始まるわけでもなく、皆が楽しそうに話して居るという印象。
この雰囲気で1日が終わるのか、、、というと、当然「どんちゃん騒ぎ」という名をもつお祭りですから、そんなわけはありません。

徐々にあたりが暗くなったころ、祭典が本格的に開始されます。



もはや火薬を好き放題使った大人の火遊び祭り状態。笑
大量の花火が次々とあげられるだけでなく、街中にロケット花火が飛び交います。

花火だけでなく、街の中央の広場では綺麗なイルミネーションを見ることができます。

花火やロケット花火などの爆音や強い光、漂う火薬の匂いなどでいろいろな感覚が麻痺し、徐々に呆然としてくるそうです。笑
一旦花火が鳴り止み、パレードが始ると、、、


観客たちもパレードに加わり、祭典は徐々にクライマックスを迎え、、、、、、ません。笑
爆音が鳴り響く火薬祭り、Las Parrandasは朝方まで繰り広げられます。

そう、Las Parrandasは世界一激しいクリスマスとまで呼ばれている祭典。
近隣迷惑とか、そんな事なんか誰も気にしていないし、日が変わってもそんなの関係ありません。
市民の歌とパレードは朝まで続きます。
どうやら、都会に出ていった地元民もこの日に合わせて里帰りしているのだとか。

なるほど、そりゃあテンションもあがりますね。笑
寝てる場合じゃないですよ。まぁ、花火の爆音で久々の友人との会話も
「おっ、〇〇じゃん!!久しぶり!!元気だったーーー??うぇーーーーい!!!」
みたいな浅い会話になりそうですけど。笑
とにかく、そのような人々は久々の再開がくれしくて楽しくて仕方ないんですね。
ちなみに、パレードだけでなく花火も早朝近くまで上がり続けているようです。
こんなクレイジーな祭典を街を挙げて毎年催しているレメディオス。
さぞかし街の人たちも気性の荒いクレイジーな人が多い、、、かというと、当然そんなことはありません。
普段の街は平和な雰囲気に包まれています。祭りの当日も、昼間は特に花火が上がることもなく、祭りの中心となる街の広場にたくさんの人が集まり賑わっているようです。出店もたくさんあるみたいなので、激しいのはあんまり、、、という方は昼間のピースフルな雰囲気を楽しんで、夜はいいところで引き上げて、ホテルの窓から優雅に街の様子を眺めるというスタイルでもいいかもしれませんね。笑