フィンランドのヘルシンキに「岩の教会」と呼ばれる建築物があります。
現在では街のガイドブックには必ず掲載されているテンペリアウキオ教会。
世界でも類を見ない岩をくり抜いて造られた教会です。
氷河期から残る天然の岩をくり抜いて造られたこの教会。
住宅地の中に突然としてその姿を表し、同性の巨大な丸屋根を多数の梁とガラス窓で支えたその独特な形は、岩山にUFOが着陸したかのような雰囲気を醸し出しています。
出典：http://www.toinenlinja.fi教会は丘の起伏を利用して岩盤をくり抜いた上に造られた教会の中に一歩足を踏み入れると、天から神秘的な自然光が降り注ぎます。
出典：http://mariahedengren.com/
出典：https://www.atlasobscura.com側面に使われたガラスは180枚。むき出しのまま残された岩には氷河期に削られた際の模様が浮き出しており、まるで彫刻のようになっています。水がちょろちょろと流れているところもあります。
出典：https://www.atlasobscura.comこの教会、古くは1930年代にヨハン・シレンという人物の設計案に剃って建設される予定でしたが、第二次世界大戦が勃発したため、その計画は中断されてしまいました。
その後1961年に改めてこの教会のデザイン・コンペが開かれ、スオマライネン兄弟による設計案が採用されることとなりました。
予算の都合で当初の1/4程度の大きさに縮小されたようですが、1968年の2月に建物は完成されました。
出典：http://www.visitfinland.com/正面の祭壇はいたってシンプル。白樺製のベンチも優しい雰囲気を醸し出しています。
出典：https://4travel.jp昼間はピアノやギターをはじめとした楽器の演奏がよく行われています。
出典：https://twitter.comこの教会では結婚式も挙げられています。
出典：http://mariahedengren.com/ヘルシンキ市民にとって、この教会で式をあげることは夢なのだそうです。
ちなみに、この教会には鐘楼は無いので、鐘の音は録音したものを放送するのだとか。
アクセス
テンペリアウキオ教会への行き方です。
「トラム」と呼ばれる、フィンランドの路面電車で行くのが便利です。
教会への最寄駅は「Kauppakorekeakoulut」と「Sammonkatu」です。
どちらもトラム2号線です。ヘルシンキ中央駅から向かう場合は「Kauppakorekeakoulut」、
フィンランドの北方面から向かう場合は「Sammonkatu」です。
