アメリカのニューメキシコ州にあるアラモゴードの南西約25km、標高約1,200mに位置する白い大砂漠地帯「ホワイトサンズ」。
国定記念物に指定されている広大な砂漠は、心震えるアメリカの超絶景スポットの1つです。
山に囲まれたトゥラロサ盆地に710km2も広がる真っ白な砂丘。

その色の正体は透明石膏の結晶で、風化と新色が石膏の結晶を砂状に砕き、それを南西からの強風が持ち去っていくことでこの白い砂丘を作っています。
石膏の砂は最初は透明ですが、砂の粒同士が擦れ合うことで結晶に傷ができ、それによって光を通しにくくなるため白くなっていくようです。
真っ白な砂丘が続く景色は、まるで異世界にいるかのような感覚を私たちに与えてくれます。
また、この砂漠にはハイキングコースが4コースあります。
4つのコースの合計距離は約10kmで、夏にはレンジャーの案内によるオリエンテーションと自然散策なども企画されているようです。

石膏は太陽のエネルギーをすぐに熱に変えることはないので、砂漠内は素足でも問題なくあるくことができます。
とはいえ、砂漠が厳しい環境というのには変わりありません。
ハイキングをする際には砂漠相応の危険が伴うことも認識するようにしましょう。

1日あたりの必要な食事と十分な水分を確保してから望むようにすることと、光を反射する砂漠のため日焼け止めやサングラスも必須です。
砂漠内では似たような景色が続くため、入り口にある給水塔や山脈の景色で方角や自分の位置を確認してから立ち入るようにする必要があります。コンパスも使いこなして進めるように準備をしておきましょう。そして、目印に各地点に建てられているポールが見えなくなったら引き返すようにしましょう。ちなみに、基本的に暑くなる日中の11時から15時の間はトレッキングはしないようにと、ビジターセンターにて警告されているようです。

無機質な雰囲気を醸し出しているこの砂漠ですが、鳥類210種、哺乳類44種、爬虫類26種、昆虫100種、植物60種など、以外にも動植物は数多く存在しているのだとか。


夕暮れになると、空がオレンジ色に染まり、ホワイトサンズの魅力をより一層引き立ててくれます。

これも一度は自分の目で見てみたい絶景です。
砂漠にはソリなども持ち込めるので、昼過ぎあたりからハイキングに出かけて遊び、コースの終わり際に夕日を眺めるというプランも良さそうですね。
アクセス
ホワイトサンズへはツアーに参加するか、車で行くことになります。
車で行く場合は、まずメキシコとの国境の街であるテキサス州のエルパソ空港へ行きます。そこでレンタカーを借りて、まずはホワイトサンズの最寄りの街アラモゴードを目指します。
アラモゴードに入る前には検問があるため、パスポート以外にも国際免許証を提示できるように準備しておきましょう。