イストラ半島の北西部に位置するグロジュニャン。
タイのパーイと同じく、この街は「アーティストの村」と呼ばれています。
人口100人にも満たないこの村には、40を超えるギャラリーが存在しています。
ギャラリーにはアーティストが手がけたユニークな絵画やアクセサリーが展示されており、気に入ったものがあれば購入することもできます。

村を歩けば、石畳の小道に石造りの家、小さな広場など、至る所で絵になる風景が目に飛び込んできます。


グロジュニャンはイストラ半島の他の町と同じく、ヴェネチア共和国の支配下に置かれていた過去があることから、街並みはどこかイタリアを彷彿させるようなものになっています。
支配下に置かれていた影響で、1956年4月までに村の人口の3分の2が流出してしまい、グロジュニャンにはごく少数の家族だけが住んでいました。
しかし、その後1965年に「アーティストの村」として宣言されてから、この街にはクロアチアだけでなく、周辺のスロベニア、ヴォイヴォディナ自治州から来たアーティストが家を借り始め、徐々にアーティストの村へと姿を変えていきました。

10月末から4月頃まではオフシーズンとなり、村を離れるアーティストが多くなります。
そのため、閉まってしまうギャラリーも多く、村はひっそりとした雰囲気に包まれます。

ギャラリー自体は閉まってしまいますが、観光客も少なくなるので、ひっそりとした雰囲気の街並みを楽しみたい方にとってはベストシーズンになるのかもしれませんね。


アクセス
グロジュニャンへの行き方です。
イストラ半島の内陸の町ブイエまでは郊外からバスで行くことができます。
ブイエからグロジュニャンまでは7キロほどあり、バスなどの公共交通機関はありません。
ですので、イストラ半島をレンタカーで周り、この村にも寄ってみることをオススメします。
少し距離がありますが、歩いて行くのもいいかもしれません。村には宿泊施設も数多くあるようなので、時間に余裕のある方は、一泊してゆっくりできたらいいですね。