ガンジス川(ガンガー)が流れるバラナシ。
岡村と東野の「旅猿」でも訪問していたこの場所は、見所が多く、「THE・インド」といった感じの場所でした。
バラナシの街は毎日お祭りなのかというくらい、人が群がっています。


適当に歩いているだけで、インド人がめちゃくちゃ話しかけてきます。あまりにもしつこいので、朝ごはんを食べれる場所を聞くと快く教えてくれました。その屋台で食べたのがこれ。

パリパリのクレープの生地っぽいものを、ちぎりながら謎のソースにつけて食べるやつ。笑
インドで摂取したものの中で一番栄養価低かったと思います。笑
そして、開けている場所の方へ歩けばガンガーが。

ガンガーは想像していたよりも広大でした。
深さは数十メートルにもなる川なんだとか。イルカもいるんですよね、この川。
しばし川を眺め、宿に荷物を置いた後、街を散策しました。
バラナシの街は小道が多く、迷路のようになっています。
その小道ごとにいろんなお店があって、ぶらぶらしてるだけでもかなり楽しかったです。
有名なラッシー屋さんの「ババ・ラッシー」と「ブルー・ラッシー」も最高に美味しかったです。どちらもラッシー好きにはたまらないお店でした。

他にもラッシー屋さんはたくさんあるのですが、たまにバングラッシーと呼ばれる少々値段のはるラッシーが売っています。
30ルピーほどで飲めますが、こちらはマリファナの葉をすりつぶして混入させているもの。人によっては大外れでトイレから出てこれなくなるらしいので、トライする人は自己責任で。笑
バラナシでは比較的簡単に薬物が手に入ってしまいます。小道を歩けば、頻繁に商人にも話しかけられます。年間50人近い外国人観光客が行方不明になっており、外国人を狙った犯罪も多いようです。
犯罪が多いのも事実だとは思いますが、私個人の意見として、このうち数十人は、薬物になんらか関わりを持ってしまった人が多いのではないかと感じました。薬物でおかしくなって急にビルの屋上から飛び降りて死んだ日本人もいると聞きます。
インドにいる間は「ダメ。絶対。」ですね。

バラナシでは、旧市街の川の西岸に沿って、84ものガートが並んでいます。ガートとは、岸辺から階段になって川に没している堤のことで、沐浴する場として使われる場所のことです。
そんなガートには、早朝行くのがおすすめです。

早朝にガートに行くと、いたるところで沐浴を行っている様子を見ることができます。賑やかに楽器を演奏している人たちもいます。
ちなみに、ガンガーの衛生状態は悪く、インドの大腸菌の基準値の40倍以上の大腸菌が存在するとも言われています。
しかし、そこはインド人。体の作りが違うんでしょうね。
頭から潜って、じゃぶじゃぶ沐浴していました。

ちらっと横を見ると、

牛さんも仲良く沐浴。笑
ガンガーには色々なものが流れているんです。牛さんだけでなく、人の死体だって流れています。
身分の低い人達の死体や生まれてすぐに死んでしまった子どもは川に流すんだそうです。
実際、筆者も早朝にガンガーから登る朝日を眺めていたら、子どもの死体が流されているのを目撃しました。
その他にも、ここバラナシには大きな火葬場が2箇所あります。
そこでは毎日何体もの死体が燃やされています。
藁のようなものから足がはみ出ていて、脛に火が灯っているのを見ていると、なんとも言えない気持ちになりました。
さらに、火葬場には自らの死期を悟って、死を待っている老人たちもいます。
ガンガーが「生と死を見つめる母なる川」と言われていることが少しわかったような気がしました。
バラナシの高台から、焼ける死体や死を待つ人、ガンガーの全てを視界に入れ、人の焼ける匂いがしている時、あぁ、インドに来てるんだ、と強く感じました。
この時宿泊した宿「フレンズゲストハウス」から見たガンガー。



写真で見るのと実際に見るのとでは大違いで、とても壮大な景色で迫力がありました。
そして豆知識ですが、バラナシでは夕方になると、みんな「凧揚げ」に夢中になります。笑
目視で確認できただけでも(筆者は裸眼で視力2.0あります)、50以上の凧が上がっていました。それもかなりの高さです。
凧揚げ世界選手権を開こうものなら、確実にバラナシからチャンピオンが生まれるでしょう、、、多分。(※凧は1ルピーで購入可能)


凧揚げにも満足して、夕日でも見ようかとガンガーでぼーっとしていると、日本語の流暢な少年が話しかけて来ました。
小学2年生だというその少年。あまりにも日本語が上手なので相手をしてみると、徐々に心を開いてくれました。
彼の名前はバルカス。ほんとは13歳(小2は無理あるだろ、、、そもそも小2とかあるのかよインドに、、、)。
彼は地球の歩き方にも載っているシルクのお店の手伝いをしています。自分の客引きからの売り上げの内、5%を自らの学費にあててもらっているんだとか。
家族はいても学費はまた別の話らしく、そのために必死に客引きをしていると言っていました。
その後バルカスは、バラナシで気をつけないといけないこと、犯罪者の手口、おすすめの場所など、コアな情報をたくさん教えてくれました。
「僕はお金はそんなにいらない。信用がほしい。」とバルカスは言っていました。いつかは日本に言って働きたいと言っていたバルカス。まだ小さいのに白髪の混じった頭を見て、日本語覚えるのにも相当努力したんだろうなと思ったので、お店に行ってあげることにしました(結局2時間くらい話してた)。
お店ではバルカスが値段の高いものから最安のものまで、たくさんの商品を見せて説明してくれましたが、結局一番安いターバンを半額にしてもらって買いました。笑
「こんなんじゃ儲けはない。多分5%ももらえない。でも、お兄さんがお金ないのもわかるよ。」とバルカスは言いました。
結局騙されているのかもしれませんが、別に騙されててもいいかな!って思えるくらいバルカスがすごいやつだったことは確かです。
後で調べると他にもバルカスに遭遇していた人が、彼のことをブログに書いていました。
この記事が書かれているのが2012年、バルカス11歳。
私がバラナシに行ったのが2014年なので、年齢は確かそうです。
今頃16歳、さらに彼はパワーアップして日本人観光客を惑わせていることでしょう。笑
他にもバラナシでは映画を見に行ったり、モデルになってアパレルショップのスタジオで写真撮影があったり、インド人の家までボートで行って、夜な夜な酒を持ちこんでパーティーをしたりと、面白いことがたくさんありました。

長澤まさみもバタフライしてんだぜ?というインド人に乗せられて、気づいたらガンジス川をバシャバシャ泳いでいたことも今となってはいい思い出、、、??かも。
インドの魅力は一言で語ることはできないと言われています。
このバラナシもインドの中のインドであるだけに、一言で語ることは絶対にできないほど、魅力的で貴重な体験をさせてくれる場所でした。
アクセス
バラナシへの行き方ですが、私はタージマハルのあるアグラから寝台夜行列車で向かいました。
アグラの郊外のツンドラ駅から寝台列車に乗り込み、翌朝6時半にバラナシ駅に付きます。
ツンドラ駅へはタクシーで行きましたが、他の旅行者にはタージマハル周辺からバスで来たという人がいたので、公共交通機関もあるのかもしれません。

車内アナウンスはヒンドゥー語で、バラナシ駅に着いたかわからず通り過ぎる可能性もあるので、添乗員に着く前に知らせてもらうようお願いしておくか、同じ部屋のインド人にお願いしておいた方がいいです。
私は寝台で同じ部屋にいたインド人の家族にお願いしていたので、着く前に知らせてもらうことができました。
そして、バラナシ駅は市街地から少し離れています。駅に着くと、人力車やタクシーが山のようにいます。
私は30ルピー払って、人力車に乗り15分ほどで市街地に辿り着くことができました。
宿情報
「Friend’s Guest House」
宿の外に「友達の宿」と日本語の表記がある宿です。ガンガーに近く、アクセスの良い場所にあります。
無料WiFi有り。ホットシャワーも有るとのこのでしたが、私が宿泊しているときはずっと出ませんでした。笑
個室やドミトリーはとても清潔です。貴重品を入れるロッカーもあるので、貴重品は部屋に置いて町を散策することができます。