アジア

スピティ谷

訪れた旅人が絶賛していたスピティ。

インドのレーほど有名ではありませんが、同じようにマナリから山道を越えて、標高3000m以上もの場所に位置しています。

悠々と流れるスピティ川の流れと、壮大な景色のあるスピティとはどんな場所なのか。

ヒマラヤをひたすら奥に突き進んだインドの北部、ヒマーチャル・プラーデシュの東側にスピティは位置しています。

出典:http://www.himalayannatural.com/
出典:https://i.4travel.jp/t




地理的にはチベット高原の続きにあることから、チベット文化圏の中に入っているので、国としてはインドですが、地理的にも文化的にもチベットの一部として存在しています。

標高約4550mのクンザム・ラという峠を越えた場所にあるスピティ谷の中心地、カザの街は、街の中心地を流れる川によって旧市街地と新市街地に分かれています。街には穏やかな雰囲気が流れています。

出典:http://sukh.sakura.ne.jp/

カザからスピティの川沿いを走り、西へと向かいその後北へ入ると、標高4000mの場所に建つスピティ谷で最大・最古の僧院「キ・ゴンパ」が見えてきます。 岩山と青い空を背景に聳え立つこの僧院。本堂を一番上に、周囲に多くの僧房を従えるその姿はまさに圧巻です。

そしてキ・ゴンパから山道をどんどん入っていくと、世界で一番標高の高い村と言われているキッバル村、ゲテ村に到着します。

出典:http://4travel.jp/travelogue/11052801
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ゲテ村の手前からしばらく歩くと標高差300m以上はあろうかという絶壁に出ます。この場所、実はキ・ゴンパを真上から臨むことが出来るポイント。さらに、美しいスピティ川や荒れ果てた岩肌、頂上に残る雪などの光景を臨むことが出来る絶景ポイントでもあるようです。

出典:出典:http://www.himalayannatural.com/
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他にもスピティ谷の周辺には村や渓谷など、見所の多い場所が多いようなです。標高4000m以上の高地にある村もあります。どの場所も移動に時間がかかるようなので、旅行期間に余裕を持って訪れてみたい場所です。



アクセス


スピティ・キナウル谷に行くには2つのルートがあります。

比較的簡単なのは、マナリ→ロタン峠→カザに入るルート。

マナリから20時間もあればカザに到着します。ただ、このルートは標高5000mのマナリの近くのロタン峠を超えなければならず、ロタン峠が開いている夏の間のみ通行可能となっています。

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長くて辛いのはもう一つのルート。シムラ→レコンピオ→カザを目指すルートです。こちらは丸2日かかります。

それなら当然前者のルートを選ぶと思いますが、冬は積雪が多い場所であるため、前者は6月下旬〜10月下旬というわずかな期間しか通れません。

後者のルートも冬は雪崩や土砂崩れなどのトラブルが発生しやすいようなので、時期には注意した方が良さそうです。

また、後者は時間がかかりますが、途中に寄り道する町はヒンドゥー文化圏であることを忘れさせてくれるような、おもしろい場所が多いようです。そして、一歩間違えば崖の底まっしぐらの絶壁を行くのだとか。笑

 

宿情報


「ザンバラゲストハウス」

料金:150ルピー

地球の歩き方に載っている宿。安宿なためすぐにいっぱいになるのだとか。

バス停周辺(カザの旧市街地)からマインマーケットという店の通りを上がっていくと、その通り沿いにゲストハウスがたくさんあるようです。しかし、インドの主要な都市と比べて値段設定は高め。大体500ルピー前後のようです。また、山奥なため基本的にWiFiも無いようです。