アメリカに死ぬまでに絶対行きたい場所があります。
「The Wava」と呼ばれるその場所は、地図で検索しても出てくることはありません。場所は有名な「グランドキャニオン」にほど近い場所にあるといわれていますが、詳細な場所は非公開になっています。
Google mapで「The Wave America」と調べてみても、チケットオフィスがヒットするだけ。そもそもなんで非公開にされてるの?とはじめてその名前を聞いたとき思いました。

ザ・ウェイブは一言で言ってしまうと、美しい波状の模様を描いている砂岩の地層です。知る人ぞ知る秘境の中の秘境です。色とりどりの美しい模様は、砂丘が固まって砂岩となり、雨風によって鉄分を含む地層以外の部分などが削られて形成されたものです。
この地層は非常に脆いんです。その地層の脆弱性を考慮し景観を守るため、大勢の人が押し寄せないように、詳しい場所は公開されていないんですね。

そんなザ・ウェイブですが、なんと一般の人でも立ち入ることができます。
ただし、1日たったの20名だけなんです!
その20名がどうやって選ばれるのか。
…抽選で決まります。ビンゴゲームのときに使うゴロゴロのやつです。先着順ではありません。

しかも20名の内10名は4ヶ月前までの抽選で決められます。
つまり4ヶ月以内に行きたいと思っても、その10名に選ばれなければ訪れることのできない場所なんです。
しかも、あまり有名ではない現時点で、当日の抽選には150名以上の参加者がいることもあるのだとか…。
抽選は応募者を集めて個室で行われます。
そして、運良く抽選で選ばれた人のみが残り、ザ・ウェイブの地図を受け取ることができるのです。わくわくですよね。
※ザ・ウェイブのある場所は遭難者がでることもあるらしく、地図を渡される以外に注意事項や遭難対策などのレクチャーを抽選会場の個室で受けるようです。ちなみに一度抽選に当たるとその後2週間は抽選に参加できません。
レクチャー会を終えたあとはお金を払って地図と入場許可証を受け取ります。料金はたったの7ドルです。
ここからは地図を手にしたことがないので詳しいことはわかりませんが、ザ・ウェイブの出発地点までは自分で車を運転していかなければならないのだとか。車については、事前に当選後すぐ手配できるように、準備をしてから抽選に参加することが必要になります。
また、出発地点までの道はかなりのオフロードで、ぬかるんだ道にハマる高額でレスキューを呼ぶ羽目になるようです。天候の悪い日に、うっかり当選すると逆に痛い目をみるようです。
出発地点からは約2時間のトレッキングになります。ここでの注意点は当選後のレクチャー会で説明があるようなので、指示に従いましょう。


※一部ツアー会社も扱っているようですが、抽選の結果までは当然保証してくれません。外れた場合は近郊の別の場所を見て回るツアーになるのだとか。
でも、目的がザ・ウェイブなら正直そんな場所に行く必要ないですよね。


今よりももっと有名になって景観が変わってしまう前に、抽選の倍率が極端に変わってしまう前に訪れたい場所ですね。
抽選について
抽選会場は地図にもありますが、ユタ州のカナブという街にあります。抽選の受付はAM8:30〜AM9:00というかなり限られた時間になるので気をつけましょう。オフシーズンの週末は金曜日に金、土、日の3日分をまとめて抽選するようなので注意が必要です。
また、前日に別の州から移動してきた場合は時差を気にするようにしましょう。(アメリカでは国内で時差が発生します。タイムゾーンが4つに別れているので要注意。)